私は、企業で長年勤務をしており、たくさんのスタッフに囲まれて仕事をしてきました。
それぞれの持ち味を活かしつつ、どう同じ方向で仕事を進めていくか…ということに苦心しつつ楽しく励んでおりました。
管理職としてスタッフ育成に悩んだ時代
ただどんなに元気な人でも、メンタルが弱ってしまうこともあります。
また苦しい気持ちを言えずに、人には気づかれないように明るく振る舞うスタッフもいました。
また毎朝遅刻してくるスタッフに、いつも苦々しい思いで「だらしないなあ…」と思っていた事もありました。しかし二人で話しをしてみると、会社に行くのが辛くてバスを何本も見送ってしまう…と初めて聞き、本当に驚いたと同時に、メンタル不調と見抜けなかった自分が情けなかった事を今でも良く覚えています。
またアルバイトとして入社し、慣れて来た頃に突然出社しなくなったスタッフもいました。心配して家まで見に行き、家の明かりが点いている事を確認して安心したことを思い出しますし、何度か同じような経験をしてきました。
更に言うと私の年子の弟も高校生の時に自死で亡くしております。あの時の天と地がひっくり返ったような衝撃、苦しみ、自責の念、時間を巻き戻したいという強い気持ち、長く背負う悲しみ、やるせなさなどは言葉には表せません。また何十年経っても家族の傷が癒えることはありません。
生きづらさを抱え、つらい状況にある方に寄り添う
このような自身の経験が土台となり、いつかは心理学を学びたい…というぼんやりした気持ちが常にありました。しかしメンタル不調者の前にはいつも無力な自分がいて、情けない思いでいつも打ちひしがれ、力になれない歯がゆさを常に持っていました。
苦しい思いをしている方を少しでも減らし生きやすく人生を歩んで欲しい、そしてその苦しみや不安を少しでも軽減できるのであれば、是非支援させて頂きたいと思い勉強を始めたのがNLPや産業カウンセラーです。
資格は1年で取れますが、そこからが本当の勉強と自己研鑽のスタートでした。セミナーや勉強会に徹底的に参加し、運良くメンタルクリニックの面接に通り、臨床での現場を持つことが出来ました(もう5年以上になります)。
様々な症例に出会い、向き合い続けています。またそこから教育や企業などにフィールドが広がり、今に至ります。
月に一度主催している勉強会、SV(先生によるスーパーバイズ)の場を持ち、常に謙虚な気持ちでクライアントに向き合えるよう、自己研鑽を怠らず活動中です。
そういう意味では企業勤めで培ってきた豊富な経験・ケースも、今企業領域で苦しんでおられる方のお役に立てるならば、全て意味のあることですし、道は繋がっていたのだと思っております。これらの覚悟を持って、この道に入りました。
あなたのお役に立てますように…。